六本木のBAR『556』(こころ)の看板製作

2007年にお世話になっている六本木のお店、BAR『556』(こころ)が看板を作ることになりました。1ヶ月程店内に展示してお客さんの投票で採用作品を決めるコンペ形式なのですが、タイルの作品を沢山の方々に観ていただける好い機会かなと思って参加することにしました。

構想から完成するまでをシリーズでお伝えします。

556看板製作-完成作品
556看板


556看板製作-1
556看板
やっぱりアイデア出しが一番大変です。せっかくなので今取り組んでいる月世界人をモチーフにした、BARに集う仲間達(飲んだくれ)のイラスト作品でまとめることにしました。最初はラフスケッチでアイデアのイメージ化からスタートです。


556看板製作-2
556看板
原画の構想がまとまったので、下書きしてペン入れまで終わりました。さてこれから原画をスキャナーで読み取って、タイル絵付け用にPC加工をします。
前半の峠までもうひと頑張りです。


556看板製作-3
556看板
さて、看板製作-2の原画をスキャナーで取り込んで、タイルのサイズに会わせて拡大調整します。その時に原稿の汚れやミスも修正しますが、あまりやり過ぎると手描きの風合いの良さが無くなってしまいます。修正はほどほどにが肝心です。
写真はタイルサイズに出力したセピア転写紙をタイルに貼付けたものです。この後1日乾燥させてから電気炉で約820度で焼成します。焼き上がりはセピア色に変化します。


556看板製作-4
556看板
写真は820度で焼成済したタイルです。
黒色だった線画がセピア色に変わりました。これでベースとなるイラスト線画の完成です。この後はキャラクターや背景に彩色をして行きます。細かな彩色は1度の焼成では難しいので、何度かに分けて色付けします。


556看板製作-5
556看板
さて、下準備が出来たところで、これからが本番の彩色です。使用しているブラジルのタイルが真っ白なので、最初にBARの雰囲気に合わせて周りを少し汚して全体的に落ち着いた雰囲気に設定しました。次にキャラクターの色付けです。肝心の太陽の色が鮮明に出たので一安心と言ったところです。


556看板製作-6
556看板
背景の色を付けて一応の完成です。
実はこの後、より看板らしくするためにある加筆をします。最終画像のご披露はBAR「556」での展示後にします。
この後は看板なのでフレームの製作です。ちょっとラスティックでアンティークな感じのウッドフレームにする予定です。


556看板製作-7
556看板
タイルの製作が完成したので、次はフレームの製作に入りました。室内看板なので細身のフレームでスタイリッシュな感じにし、色はグリーンをベースに黒と金で汚して年代をつけました。
木工加工は得意分野ではないのでラフな仕上がりです。



556看板製作-完成作品
556看板
屋内の店鋪用看板なので、目地入れはあえてしていません。タイルを突き合わせて絵柄が切れないようにしています。屋外の場合は目地入れのレイアウトが必要です。。








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