1960年青森生まれ
幼い頃は、絵を描いたりひとり遊びが好きなとってもナイーブな女の子だった。
おとなしいぼわ〜っとした子供だったらしい。
協調性がないのに、目立ちたくはなかったので
一生懸命ひとと合わせていたが、やはりまわりとズレてしまい
ちょっとヘンな子と思われていた・・・らしい。
木版画との出会いは、小学校の頃。
学校で木版画をやらされ暦を作った記憶がある。
摺りあがった時の快感は、今でも鮮明に覚えている。
その頃はまだ故郷が誇るアーティスト棟方志功のすばらしさがわからず、
むしろ頭のおかしい人と思っていたっけ。
そんなこんなで月日が経ち、三十路にさしかかる頃、
これじゃいかん!と思い、意を決して3ヶ月間お金がなくなるまで
ヨーロッパへ遊学? 片っ端から絵画など見まくる。
やっぱり油絵はヨーロッパのもんだ、と思い知らされる。
そんなこんなで、みんなには絶対無理だと言われていた結婚もして、
だんな様の稼業を手伝うようになり、絵も忘れずに描き続ける。
やっと猫を飼えるようになり、「ねこの天使」のイメージが浮かぶ。
ふと小学校の頃を思い出し木版画をやり始め「ねこの天使」を彫ってみる。
それからずーっと「ねこの天使」の木版画が続いている。
棟方志功のすばらしさも多少わかってきた。
2004年2月に青梅のレトロですてきな喫茶店「夏への扉」で念願の初個展を開く。
なぜ、木版画?と聞かれてもこまってしまうのだが、なぜか木版画なのです。
「出会ってしまった」わけです。
しかも、どういうわけか「ねこの天使」は木版画。
猫の絵は彩色画と使い分けるようになり、こんにちまで続いている。
きっとずっと続くと思う。