ちょっと変わった形状や大きさのタイルを捜そうとすると、かなり苦労します。
タイルは主に建築材として製造されるので、連続して貼り易い形状が好まれます。
大きさのモジュールも建築モジュールを基本にしていますので、自ずとサイズが限定されてしまいます。
この様な場合、一般的には大きなタイルを割ったり、切ったりして対応します。
タイルモザイクで作品製作をしている人達は、この加工を得意としています。
モザイクの本は沢山出版されていますので、図書館や本屋で参考にしてください。
さて、僕の場合は変形タイルはオリジナルで製作します。
抜き型を作って粘土から型抜き成形します。
手捻り成形でも問題はありませんが、形状の統一性が少し怪しいのと、
厚さのバラツキがタイルらしさのイメージから少し離れます。
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型の製作には銅板(厚さ0.3mm前後)を使います。
理由は型の接合にハンダを使うためですが、いろいろなやり方がありますので、工夫してください。
もちろん市販のクッキー型などを使っても構いません。
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紙にイメージの形を描き、銅板をその形に沿って曲げて行きます。
粘土は焼き上がると少し(10〜15%程度)小さくなるので、
それを見込んで大き目に作ります。
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ハンダで接合すれば出来上りです。
成形の微調整程度なら、接合してからも可能ですが、先端部分だけを変形したのでは
抜いた時に厚み分だけ歪んでしまいます。
予め1辺のサイズを計って、カッターなどで折り曲げ位置に切れ目を入れておくと思った形に仕上ります。
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型が出来上がったたら、粘土を板状にして、型抜きします。
この辺りの作業は陶芸の世界と同じです。沢山の本や参考資料がありますので、
乾燥や素焼き、釉掛け、焼成など一連の作業はそれらを参考にしてください。
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