タイルの絵付けには陶芸専用の絵具を使います。
陶芸専門店で売っている、小瓶に小分けしたもの(15〜50g)が手頃です。
絵具自体は粉末状なのでメディウムオイル(写真いちばん左の瓶)で溶いて使います。
シルクスクリーンなどのプリント彩色には多量の絵具を作る必要があるので、
1キロ単位で買うこともありますが、通常の彩色にはそれほど多量の絵具は必要ありません。
価格は色によってかなり違います。
安いもので1瓶200円ぐらい、高いもので4000円以上するものもあります。
総じてパープル系の含金絵具が高価です。
金銀彩用の絵具は液体絵具で、特殊な溶剤で溶かしてあります。
金液には本物の金が含まれていて、
光沢のあるブライト金は含有率が低く、焼成後に磨いて艶をだすマット金は高含有率です。
価格は金の含有率によって異なりますが、
25%のマット金10gで1万円前後はすると思います。(金価格の相場で変動します)
銀液は本銀ではなく白金(プラチナ)が含有されています。
ですから金と同じぐらい高価です。
金と同じようにブライト銀とマット銀があります。
焼成温度は色絵具で約800度から850度。
金銀彩やガラスの場合はそれよりも低い700度から750度前後が適温です。
ただし、タイルの種類や絵具の色によっても適温が違ってきますので、
試し焼きを繰り返して適温を知ることがベストです。
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