ご依頼主様の奥様が逝去され、分骨用の金彩の骨壷製作を依頼されました。正面にはご遺影を焼成されたいとのことでしたので、骨壷には焼成金彩を施しました。数度に渡って焼成をくり返し金彩部分をしあげてから、ご遺影と戒名部分の焼成を施しました。蓋の上部と内側には共に家紋を焼成してあります。
全面金彩は焼成方法などを工夫して仕上げたのですが、かなり職人的な技術を必要としたので、一筋縄ではいきませんでした。特に遺影部分も金彩を施した上に焼成をご希望されたので、何度かテスト焼成を行い、下地の金彩が写真に影響しないように配慮しました。
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