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ヨーロッパ風の棟名板タイル


新社屋を建設中のオーナーさんからヨーロッパ風の街路表示棟名板タイルを依頼されました。デザインから打ち合わせてタイルもオーダー製作しました。

アンティーク風に仕上げた特別製作のウッドフレーム仕様です。

お客様からいただいたイメージ写真

デザイン図面。変型のタイルはオーダー製作です。

知り合いの陶芸家山本さんに依頼して3種類の土で原形を作ってもらいました。
Aは粒子の細かい土、Bは乾燥の早い土、Cは粗目土です。それぞれ異なった風合いがあります。

釉薬は色が綺麗なタイル用の純白釉薬を約1000度で焼成しました。ここが肝心です。

磁器のような仕上がりになりました

焼成でヒビが入ってしまいました。

粗目土の分表面に凸凹がある素朴な仕上がりです。

最終的にAを1枚室内用に、Cを2枚屋外用に製作しました。完成です。



さて、実は今回の山場はこれからなのです。お客様から「せっかくなのでBも捨てがたく、同じように仕上がて欲しい」とのご要望がありました。
ヒビが入ったものをそもまま作っても面白くないので、反対にヒビを活かしてタイルに古い汚れを付けてアンティーク風に仕上げることにしました。
またタイルが弱いのでウッドフレームを作ってインテリアとして飾れるように設えました。
木工作は得意分野ではないので、電動糸鋸とヤスリを使い、ウッドオイルで家具調のフレームを作りました。

糸鋸切りで上面のカット。

裏板と接着。厚さ約40mm。

ウッドオイルで仕上げ。

焼物なおで大きく割れるアクシデントも。

ヒビを活かして汚れを付けています。

完成です。大変だけど楽しい仕事でした。守田様ご注文ありがとうございました。





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