技術的特徴
コピー機(プリンター)を使った出力のため4原色(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)のセラミック顔料トナーを使っています。
画像をご覧のとおり紙印刷の4原色とセラ顔料トナーの4原色はことなります。
これは850度以上で焼成した時に色素が変化しない顔料を使うためで、特にマゼンダ(赤)が紙インクのマゼンダと大きくことなります。
マゼンダは発色性を保つために含金顔料を使うため、輝度の高い発色にすることができません。したがって仕上がりの色合いは
紙印刷のそれとは異なってきます。陶磁器への高温印刷であることをご理解ください。
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基本4原色の掛け合わせ
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原色と掛け合わせ色のグラデーション
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印刷にコピー機を使うため、4原色しか使えません。
したがって風景写真などの場合は気になりませんが、グラフィックデザインのようにベタ色の面積が大きな原稿は混色の発色に限度があります。
シルク印刷では補色として特色を追加したり、金色や銀色などのメタリック印刷もできますが、この方式ではそれができません。
またシルク印刷のように絵具の厚みを調整することができませんので、画像表面の耐摩耗性はシルクに比べて弱くなります。
床などへの使用は特性を考えて設置場所を考慮する必要があります。
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上が従来のシルク4色製版でプリントしたタイル。下がこのセラミックパウダー方式で製作したタイルです。
色バランスが少し異なりますが、概ね同じような雰囲気で仕上がります。
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